【廃棄物業界のCariot活用事例】待機時間の可視化と削減で作業効率がアップした事例

リアルタイム情報を活用した急な配送・訪問依頼への対応ノウハウ

予定外の配送・訪問依頼に対応するには、車両やスタッフの現在位置や業務状況を把握する必要があります。リアルタイム位置情報・稼働状況を把握し、急な依頼に即時に対応するためのCariot活用術をご紹介します。

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こんにちは。Cariot(キャリオット)ブログ編集部です。

今回ご紹介するお客様は、廃棄物業界のI社です。

廃棄物の収集・運搬の現場において「待機時間」は共通の課題ですが、建設廃棄物輸送においては特に大きな問題となっています。
その理由のひとつに、建設廃棄物は1件あたりの輸送量が多く、1日に往復できる回数が少ないという点があります。そのため、移動時間に加えて待機時間が発生してしまうと、本来2往復するはずだったドライバーは1往復しかできなくなり、多大な機会損失となってしまいます。
収集・運搬を行う企業にとって経営上の大きな課題である「待機時間」ですが、なぜ現場で待機・滞留が発生してしまっているのか根本原因を解明する手立てがなく、取るべき対策を見つけられないということが少なくありません。
今回は廃棄物業界のI社様の事例を元に、Cariotの活用による待機時間削減の取り組みについてご紹介します。

<事例概要>
業種: 廃棄物輸送
車両用途: 収集・運搬
課題: 待機時間の可視化と削減・問い合わせ削減

 

1.Cariot導入の経緯
〜待機時間の可視化と削減が課題に〜

I社は解体工事および、コンテナトラックで廃棄物の収集運搬を行う廃棄物処理業者です。お客様のニーズに合わせた各種コンテナや車両で廃棄物を安心かつスピーディーに収集運搬しています。その際に、現場に出入りするための長時間の待機が発生することが課題でした。とくに建設廃棄物は1件あたりの輸送量が多く、1日に往復できる回数が少ないという点があります。そのため、移動時間に加えて待機時間が発生してしまうと、本来2往復するはずだったドライバーは1往復しかできなくなり、多大な機会損失となってしまいます。
最大で3時間の待機が頻発したことを受け、待機時間削減の取り組みとしてまずは実態の把握を行うことになりました。クルマにデバイスを取り付けて待機時間や現在地が取得できるサービスをいくつか比較検討しました。

イメージ:待機時間は最大で3時間以上になることも

2.Cariotに決めた理由
〜待機を含めた車両運行記録の共有(配車・営業・ドライバー)が実感できた〜

Cariotをトライアルしてみると、これまで配車担当・営業・ドライバーがお互いの仕事を可視化できていなかったことを実感しました。なぜこのような配車計画になるのか?なぜ営業からこのような指示があるのか?どこで待機しているか?を口頭のみで共有していたため、情報に確証がもてずに不満につながっていました。Cariotの走行データと待機の記録が共有できることで、正確なデータが共有できるようになり、「移動時間に加えて待機時間が発生していて大きな損失となっている。」という問題が関係者全員の共通認識となりました。
トライアルの後、現場からも継続して使いたいという声があがり、迷わずCariotを導入しました。

図:駐車が明確に記録されます

3.導入時の課題と達成したいこと
〜待機時間の可視化と問い合わせ工数削減・輸送ルート確認〜

I社様が導入時に課題と感じていたことは以下の3点です。

<課題>

  1. 待機時間を可視化したい
  2. 問い合わせ工数を削減したい
  3. 輸送ルートの確認を行いたい

1.待機時間を可視化したい
「移動時間に加えて待機時間が発生していて大きな損失となっている。」ということがCariotのトライアルによりわかりました。駐車イベントマップ機能で地図上に車両の位置を表示し、色分けやサイズなどを使って待機時間を可視化できたことで、正確な待機時間の把握が可能になり、具体的な対策が打てそうという希望が持てました。

2.問い合わせ工数を削減したい
待機時間のロスが大きかったため、今まではお互いのカレンダーを見ながら「今どこ?」「まだ待機しているの?」という連絡が頻発していました。お互いの位置がわかれば本来不要なコミュニケーションでした。
Cariotにはお互いの現在地がリアルタイムでわかるDriveCastという機能があるので、スマホでいつでもお互いの位置が確認できます。これを利用することで、不要不急の電話による問い合わせ工数の削減になるのではと考えました。

図:誰でもすぐに使えると好評のDriveCast

3.輸送ルートの確認を行いたい
待機時間の可視化のさらに次のステップですが、待機時間が長い現場は回収量が大量だったり、入り口で渋滞が起こりやすいなど、ある程度原因がパターン化していることが予想されました。そもそものルートに問題がないか、無理な計画が待機時間を長引かせていないか?という輸送ルートの振り返りや見直しにもCariotを活用できるのではと配車担当者からも関心が得られました。あまりに待機の長い現場の原因特定を行ったり、改善しない場合に回収日やルートを見直すといった根本的な対策になりそうという期待がありました。

4.導入後の成果
〜待機時間を約30%削減し、輸送ルートの証跡が得られるようになった〜

導入後の成果として、待機時間を約30%削減し、輸送ルートの証跡が得られるようになりました。

1.待機時間を約30%削減
Cariotを使って走行データをモニタリングすることで、待機時間を約30%削減できました。
数値により無駄な時間が可視化できたことで、ドライバーの行動変革が起こり、今まで見えていなかったお互いの仕事の仕方をゆるやかに確認しあえる良い文化ができたと思います。
新入社員からも、Cariotがあるおかげで仕事がしやすいと好評です。

2.輸送ルートの証跡が得られた
輸送ルートの証跡が得られるようになりました。誰がどのように走行しているのか?毎回細かくチェックしているわけではありませんが、走行ルートが必ず記録されることで待機時間が長い現場の見直し材料になりました。たまに発生するトラブル(未着や遅れなど)へも証拠としてすぐ提供できる安心感があります。

5.今後の展望
〜待機時間の予測や配車に活用できないかと考えている〜

今後はCariotを待機時間の予測や配車にも活用できないかと考えています。待機時間が長くかかる地点は回収量が大量だったり、入り口で渋滞が起こりやすいなど原因がある程度わかっています。
駐車イベントマップで停車時間が計測できるのを利用して、所要時間の分析や予測に活かせれば作業効率が更に向上するのではないかと期待しています。過去の待機実績を元にした効率的な配車ができれば、さらに無駄な待ち時間を削減し、業務効率化につながると考えています。

停車時間が計測できる「駐車イベントマップ」

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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