GPSを活用したジオフェンス機能とは?

【チェックリスト付き】動態管理システムの選び方

「動態管理システム」の導入メリットをはじめ、自社の課題に最適なサービスの選び方やシステム選定のポイントについてご紹介しています。これからシステムの導入を検討されているご担当者様におすすめの資料です。

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※当記事は2023年7月14日に改定されています。

こんにちは。Cariot(キャリオット)ブログ編集部です。

運送業のトラックや営業車両の走行記録は、事業を円滑に進めるためにも欠かせない情報です。
車両の走行記録を手作業で入力・集計を行なっていると、作業にかかる負担が大きく、記入漏れや入力ミスが起こるケースも多々あります。

「車両管理の業務負担を減らしたい」、「車両管理作業を自動化したい」という事業者に注目されているのが、ジオフェンス機能です。
この記事では、ジオフェンス機能とはどのようなシステムなのか、どのように使われているのかを解説しています。

 

1.ジオフェンス機能とは

 
ジオフェンスとは、仮想的な境界線で囲まれた任意のエリアのことをいいます。
ジオフェンス機能は、GPSによる位置情報を利用して、設定したジオフェンスへの出入りを判断するシステムです。
ターゲットが特定のエリアを出たり入ったりした時に、記録や通知を行うのです。

ジオフェンス機能は、観光・マーケティング・防災など、幅広い分野で使われています。

【観光】
ジオフェンスを観光施設周辺に設定。
ジオフェンスに出入りした観光客に、イベント情報や観光施設に関する情報を通知する。

【マーケティング】
店舗周辺にジオフェンスを設定。
ジオフェンスに入った会員に対して、セールやクーポン情報を通知する。

【防災】
被災地の危険地域にジオフェンスを設定。
ジオフェンスに侵入した市民に対して、危険地域であることを通知する。

対象者の年齢や性別を把握すれば、ターゲットの特性に合わせた情報を送ることも可能です。
ジオフェンスは、陸地だけではなく海上に設定することもできるので、船舶が制限区域に侵入しないように監視することもできます。

子供や高齢者の見守りサービスとして、学校や施設を出入りしたときに、家族の携帯電話やスマートフォンなどに通知するといった使い方もあります。

 

2.運送業におけるジオフェンス機能(車両位置情報)の活用方法

車両動態管理クラウド「Cariot(キャリオット)」のジオフェンス機能のサンプル画像

ジオフェンスを活用することで、下記のことが確認可能となります。

  • 拠点に到着したこと
  • 拠点を出発したこと
  • 拠点内での滞在時間
  • 拠点まで○分以内に到着するという予測
  • 拠点内の制限速度を超過したこと

これらは主に、運送業で活用されています。

【運送業におけるジオフェンスの活用方法】

  • 業務の効率化
  • 事故防止
  • 労働環境の整備
  • 正確な時間管理
  • 正確な走行記録

2-1.現在位置情報の把握

ジオフェンスで配送車の位置情報を把握することで、以下のようなメリットが得られ、配送業務を効率化できます。

  • お客様からの「いつ頃到着する?」などの、位置情報に関するお問い合わせに迅速に対応できる
  • ドライバーのスケジューリングが円滑に行える
  • 最適な輸送ルートを分析できる
  • 運送車両の私的利用を監視できる

運送業におけるさまざまな業務を可視化することで、業務効率や生産性が上がります。

2-2.事故防止

ジオフェンスを活用し、拠点内の制限速度超過を記録することもできます。
管理者にメールで通知することもできるため、違反者に対して迅速な注意・指導を行えます。
また、ドライバーに制限速度を守ることを意識づけられるので、結果的に事故の防止効果も期待できます。

トラックやバス、タクシーなど、事業用自動車の事故は減少しているものの、輸送の安全の確保を使命とする自動車運送事業においては、事故件数及び死傷者数の減少が早急な課題となっています。ジオフェンス機能を利用して安全管理を行うことで、輸送時の安全性確保や事故防止につなげることが重要です。

参考元:https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/subcontents/statistics.html

2-3.労働環境の整備

車両の現在位置や到着時間、戻り時間を正確に把握することができるようになると、ドライバーの労働環境改善にもつながります。
運送業の労働環境は「悪い」といったイメージを持たれがちですが、長時間かつ重労働の割に低賃金であることがその原因として考えられます。
道路状況によっては、到着時間が大幅に遅れることもあるため、車両の到着時間や戻り時間を正確に把握するのは難しいものです。
到着時間や戻り時間が分からないことで、後続の業務にも影響して労働時間が長くなったり、連絡を取るために電話のやり取りが必要になったりといった無駄な時間や調整業務が多くなります。

ドライバーの労働環境の改善・整備は、運送業が解決すべき問題のひとつです。
ジオフェンス機能で車両の現在位置や到着時間、戻り時間を把握することで、無駄な待ち時間や連絡業務を減らし、労働環境を整備できます。

2-4.正確な時間管理

ジオフェンスを活用することで、運送業務に関する時間管理が正確に行えるようになります。

  • 指定した目的地に到着した時間や出発した時間を記録
  • 記録した時間をリアルタイムで指定の連絡先にメール送信
  • 到着予定時刻の目安を通知
  • 拠点内での滞在時間の測定

記録や通知によって正確な時間管理ができることで、顧客からの問い合わせにもスムーズに対応できます。
ジオフェンスを活用すれば、これらすべての作業を行うことが可能となり、記入漏れや入力ミスの心配もありません。

 

3.ジオフェンスを搭載している車両動態管理クラウドCariot

ジオフェンスを搭載したサービスは、運送事業での需要が高く、提供する企業は増えつつあります。
提供している企業によってサービスに特徴があるため、自社に最適なシステムを取り入れることが重要です。
ここでは、ジオフェンスを搭載している車両動態管理クラウドCariotについてご紹介します。

「車両動態管理クラウドCariot」は、リアルタイムに車両から取得する位置情報を活用し、「今どこ?」や「いつ到着?」といった電話連絡やアナログな確認作業を削減し、業務の効率化へとつなげます。
車両の状況や位置情報は社内の管理者だけでなく、取引先などにも共有することが可能です。
URLの共有だけで、社内でも社外でもログイン不要で車両の位置や到着予定時間をカンタンに共有できます。これにより、問い合わせ工数を削減し、ドライバー・管理者・待つ側がつながったスムーズな配送を実現します。
到着/出発通知や遅延通知は、ジオフェンスを活用した機能でリアルタイムに把握。
車両の走行履歴や滞在時間などのデータも自動で取得し保存。
蓄積された正確なデータから、自動で日報作成も可能です。ドライバーの運転以外の業務を削減できます。

【サービスの特長】

  • 3秒に1度更新される高いリアルタイム性で車両の位置情報を把握
  • 車両情報を取引先にも共有が可能
  • 安全運転管理に活用できる各種通知機能の充実

急加速や急ブレーキも感知するので、ドライバーの安全運転に対する意識を高めることで、結果事故率を下げるケースもあります。
初期費用はかからず、工事不要で社用車以外にも活用可能です。また、利用目的に合わせてスマートフォンアプリでも導入することもできます。

【Cariotはこんな企業におすすめ!】

  • ドライバーの安全運転意識を高めたい
  • 電話連絡などアナログな確認作業を減らしたい
  • 現在位置や走行履歴を把握して配送効率をあげたい
  • 車両管理のコンプライアンスを強化したい

 

4.まとめ


ジオフェンスを活用することで、配送車両の現在位置を確認するだけではなく、出発や到着時間の記録や通知などを行うことが可能です。
さまざまな分野で活用されているシステムですが、特に運送業では、業務の効率化・事故防止・労働環境の整備といった面で注目されています。

ジオフェンスを搭載したシステムを導入することで、配送関係の管理にかかる手間やコストなどの負担が軽減できるでしょう。
そのためには、自社で活用したい機能を整理し、使いやすさを考慮して取り入れることが重要です。

紹介した機能を参考に、ジオフェンスの活用をご検討してみてはいかがでしょうか。
 
 
※本記事の情報、及び画像は、記事作成時点のものです。詳しくは最新の情報をご確認ください。
※2023.07.14 改訂

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