運搬距離や待機時間を正確に把握することでお客様への適正運賃交渉や、急な依頼にも即対応できる現場づくりを行い、業務効率化を実現した事例

Cariotを活用することで、運搬距離・時間や待機時間を正確に把握し、お客様に適正運賃の交渉ができる環境づくりを実現した株式会社野手組様。
DriveCastで車両の現在地・進行方向を運行管理者の方がリアルタイムに把握できることで、急な依頼にも迅速に対応できるようになり、業務の効率化・お客様からの信頼度の向上・新規取引の開拓にも役立てていただいています。

1導入前の課題

配送所要時間、距離、待機時間を正確に把握できず、適正な運賃を交渉する証左がない

富山県小矢部市内に本社を構える株式会社野手組様は、土木業を中心にグループ事業を展開する総合建設会社です。介護施設を運営するグループ会社もあり、多角的にビジネスを展開しています。Cariotをご導入いただいたグループ会社の野手建設運輸有限会社様は、野手組プラント事業部で製造した骨材の運送、同じく有限会社石丸建設も骨材、生コンクリートの製造・運搬などを手掛けています。

野手建設運輸有限会社様ではダンプトラックを9台、協力会社の車両を含めると50台以上の車両を配車しており、燃料費、人件費の高騰を受けて、ダンプトラック稼働の効率化、収支管理、労務管理などについて、社内で議論が行われました。配送先が遠方の場合は、朝・夕方の残業になることもあり、また客先要因による待機時間が発生することも多くありました。
そのような場合に適正な料金を請求したいと方針を固めましたが、走行データや運送についての証左となるものがなく、実際に料金交渉を行うことができませんでした。このことがきっかけで車両管理のシステムを探しはじめました。

プラント事業部長代理 富田 健二郎 様
2導入の決め手

距離・時間だけでなくルートも表示される多様なレポート

他社商品も含めいくつかサービス内容を比較したところ、Cariotはトライアルとして実機を利用できたので、実際にどのようなデータが取れるのかわかったのがよかったです。各車両にはナビもついているので運送ルートはドライバーにお任せしていますが、トライアルにより、ルートの違いがわかったのも発見でした。これなら上手く活用し、ドライバーによる運送時間の差がなくせると思いました。
またCariotはカスタマーサポートがとても手厚かったことも決め手でした。担当の方がレポートで様々なデータを提示してくれ、細かく丁寧にアドバイスもいただきました。これを上手く活用すれば、より効率化ができると感じました。
そして料金が安価だったことも決め手のひとつとなりました。

3成果

適正な運賃交渉、急な依頼にも即対応できる現場づくりに成功

車両にシガーソケットタイプの車載デバイスを搭載し走るだけで、必要としていた車両の走行データを取得できました。当初、ドライバーからは「監視されているようだ」との声もあがったのですが、監視するためではなく、お客様から予定外に拘束・待機させられた場合に料金を請求するためのもの、と説明し納得してもらいました。実際に長時間待機が発生した場合、ドライバーから運行管理者に報告があがり、管理者ライセンスを持つ私の元へデータ依頼がきます。そこで該当のデータを証拠書類として、料金交渉の材料とします。

これまでは報告があがっても手を打てていなかったので大きな一歩です。また、運行管理者はDriveCastを見ているので、到着時間の問い合わせ、急な注文などがあった場合に、どの車が今どこにいて、どこに向かっているのか、ドライバーに連絡しなくても把握できるようになりました。今まではドライバーに電話確認をしていたので、折り返しの電話をお待ちいただき、それでもお受けできない依頼もあったため、車両状況をリアルタイムで可視化できるようになったことは、導入後すぐに運行管理者からとても喜ばれました。

特に生コンクリートの注文は天候に左右されます。雨の日は品質に影響を与えるので作業ができず、晴れの日の特に午前中に注文が集中します。当日の注文や、晴れ間を狙った時間指定もあるため、それに対応できれば、信頼度も上がり、その後の注文につながっていくと考えています。
こういう場面で迅速に対応できるようになったのは、非常に大きな効果でした。

今まではCariotがついている車両とついていない車両がありましたが、運行管理者から「全車につけて、すぐにお客様からの要望に応えられるようにしたい」と声があがり、さらに導入台数を追加して自社所有のダンプトラック、生コンクリート車全てに取り付けました。
実際の現場からこういった声が上がったことは、私としてもとても嬉しいです。

有限会社石丸建設 様
野手建設運輸有限会社 様
4今後の展望

2024年問題に向けて労務管理も実現したい

今後はCariotを活用し、2024年問題に向けて労務管理をしていく必要があると感じています。最近では4時間運転したら30分停車させる、洗車、点検、整備など運転から離れる時間をコントロールする取り組みをはじめました。
Cariotで取得した走行データは労務管理監査の対応に十分活用できますが、エンジンをかけていた時間ではなく、走り出した時間を業務開始時間として勤怠管理できればより正確なデータが保存できるなと感じています。

また、弊社は運転日報をまだ手書きで運用しています。Cariotで取得したデータをうまく活用できれば良いのですが、今は管理者ライセンスを私のみが運用しているので、ドライバーと運行管理者との確認方法も模索して活用していきたいと思います。

あとはCariot搭載車両も多くなってきたので、DriveViewの車両アイコンに写真が登録できたらもっとわかりやすくなりますよね。
今は車両ごとに名前と色を変えて表示していますが、今後、さらに車両台数が増えると管理が少し大変になりそうなので、そんなアップデートがあると嬉しいです。
また、一日の総走行距離に加えて、登録拠点間の推定距離が表示されると、さらに活用の幅が広がりますね。
さらに蓄積したデータを活用して、拠点間の最適ルートを提案してくれる機能があれば、なおありがたいです。
まだまだ他にも利用しきれていないレポート機能などもあると思っています。フレクトさんのサポートをいただきながらうまく活用し、グループ会社全車両にCariotを搭載し、運賃、収支、労務などいろいろな管理ができるとベストだと考えています。

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