リアルタイムに走行データを確認、安心と安全に配慮した運行を実施した導入事例
定められた安全なルートで廃棄物を運搬するために活用。現在は稼働後の運用ルールの型化を目指して活動中。
-
1導入前の課題自然災害時に発生する廃棄物の運搬を、安全に行うことが重要
-
2導入の決め手近隣住民に対する配慮の打ち手として、リアルタイム渋滞情報・安全運転・速度超過・急加速急減速など通知機能を活用
-
3成果走行データを取得できるのでCariot導入後も安心して稼働できている
-
4今後の展望今後はルート管理や安全運転の管理の自動化を検討している
自然災害時に発生する廃棄物の運搬を、安全に行うことが重要
株式会社環境と開発は、創業40年を超える熊本県の会社で、土地開発および環境・産廃のコンサルティングを行っています。廃棄物処理施設・店舗・工場などの土地利用に関する測量や開発許認可手続き、また再生可能エネルギー事業者・関連事業者様向けに土地利用の可能性調査、測量、土木設計や林地開発許可手続きなどを実施しています。
創業時は土木の測量設計会社からスタートしましたが、産業・災害廃棄物処理の需要の高まりもあり、東日本大震災、熊本地震、豊洲市場移転の際にも各種管理業務を担当しました。
東日本大震災では放射線量の測定も含めた廃棄物計量システムの構築を行い、豊洲市場ではニュースでも取り上げられた汚染土壌の搬出のため、延べ500台/日ものトラックの配車管理を実施しました。
廃棄物には危険物も含まれるため、処理施設までの運搬は安全性を担保する必要があります。搬送ルートも事前に定められた道路のみを使用しなければなりません。車両管理システムは過去にも利用し、有用であったことは確認済みであったため、新たな現場でもシステム活用を検討していました。
近隣住民に対する配慮の打ち手として、リアルタイム渋滞情報・安全運転・速度超過・急加速急減速など通知機能を活用
平成30年7月、国内各所に豪雨が発生しました。中国地方にも集中豪雨が発生し、災害廃棄物処理を行う必要がありました。すぐに岡山県内の廃棄物処理業者を中心にジョイントベンチャーが組まれ、廃棄物処理に対する様々な議論を行い、運搬方法についても議題にあがりました。
そこで、技術提案として動態管理システムを導入することが決定しました。すぐに複数のシステムの資料を揃え選定段階に入りました。
必要な機能としては
・渋滞対策
・策定ルートの走行チェック
・安全運転チェック
これらを満たしているものが必須となります。
廃棄物を運搬する際、スケジュールに悪影響が出ないようするための機能、地域住民に危険の及ばない走行ルートを使用しているかチェックができる機能、そもそも危険な運転をしていないか把握できる機能、これらが必要なのです。
各種システムを検討した結果、全ての機能が揃っているCariotを選ぶことになりました。
走行データを取得できるのでCariot導入後も安心して稼働できている
廃棄物は定められた安全なルートを、時間をかけずに運ぶことが重要になってきます。
廃棄物を運搬するトラックにCariotのデバイスを設置することで、走行の軌跡が取れるようになりました。先ほどの通り廃棄物を載せた車両は決まったルートを走行する必要があるので、そこから外れた道を通ると調べればわかるようになります。
危険運転も同じく、決まった速度で走っているか、その他危険運転はないかがCariotではわかります。
今後はルート管理や安全運転の管理の自動化を検討している
今後はいかにこれをわかりやすくレポート化させるか、に取り組んでいきたいと考えています。
車両の数も多く、日々走行しているため、レポート化させる項目とそのアウトプットの手法、これらを体系化させていきたいです。
一言に安全運転といっても、何の数値を廃棄物運搬における安全運転とするのか、ルートから外れた場合どう見れば時間をかけずにわかりやすく把握することができるのか、など、改善したいことは数多くあります。
これが実現すれば、別の現場においても応用が利くため、幅広く活かせるのではないか?と現在思案している最中です。