こんにちは。Cariot(キャリオット)ブログ編集部です。
災害時に運転者の安全を確保しながら、車両を使う業務を続けるには、車両管理をBCP対策に含めて考えることが大切です。
車両や運転者の状況をすぐ確認できる体制を整え、運行停止や再開、代替車両の手配などを判断できるよう、平時から備えておきましょう。
本記事では、車両管理で想定しておきたい災害時のリスクと、運転者の安否確認や車両の安全確保など、企業が準備できるBCP対策について解説します。
1.車両管理におけるBCP対策とは

車両管理におけるBCP対策とは、災害や緊急事態が起きたときも、運転者の安全を確保しながら、車両を使う重要な業務を続けるための備えです。
主には、
- 車両を使う業務を止めないための備え
- 災害時に車両や運転者の状況をすぐ確認するための備え
が必要となります。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
車両を使う業務を止めないための備え
災害時は、普段使っている車両や道路、拠点を使えなくなる場合があります。
そのため、優先して続ける業務と、その業務に必要な車両・運転者をあらかじめ整理しておきましょう。あわせて、予備車両や別の拠点、迂回できる道路など、通常の方法が使えない場合の代わりも決めておくと、非常時に判断しやすくなります。
ただし、危険な状況でも無理に運行を続けることがBCP対策ではありません。
運転者の安全を優先し、必要に応じて運行を止め、安全を確認してから再開できる体制を整えておきましょう。
災害時に車両や運転者の状況をすぐ確認するための備え
災害時に運行を続けるか、代わりの車両を手配するかを判断するには、車両と運転者の状況をすぐ確認できる体制が必要です。車両の現在地や走行状況だけでなく、誰が運転しているか、運転者本人が安全か、車両に損傷がないか、周辺の道路を通れるかまで確認できるようにしておきましょう。
また、電話がつながらない場合も考え、SMSや社内チャットなど、複数の連絡手段を決めておくことも大切です。車両管理システムで位置情報を確認できる場合も、車両の位置だけで運転者の安否を判断せず、本人や関係者への確認を続けましょう。
2.車両管理のBCP対策で想定しておきたい主な非常時リスク

災害時は、車両そのものだけでなく、運転者や道路、拠点、通信環境まで影響を受ける場合があります。
車両管理で想定しておきたい主なリスクは次のとおりです。
| リスク | 起こり得る状況 |
|---|---|
| 車両の損傷・冠水 | 地震や浸水などで、車両を使えなくなる |
| 運転者の不足・安否不明 | ・運転者が出勤できない ・外出中の運転者と連絡が取れなくなる |
| 道路の通行止め・渋滞 | 通行規制や道路の被害によって、予定していた経路を走れなくなる |
| 燃料・電源の不足 | 給油所の営業停止や停電によって、給油・充電が難しくなる |
| 車庫・駐車場・管理拠点の被災 | 車両を保管する場所や、車両管理を行う拠点が使えなくなる |
| 通信・車両管理情報へのアクセス障害 | ・電話やインターネットがつながらない ・車両や運転者の状況を確認できなくなる |
非常時には複数の問題が同時に起こることもあるため、車両だけに絞らず、人・道路・拠点・燃料・通信まで含めて備えておきましょう。
3.車両管理のBCP対策として平時に準備できること

災害が起きてから対応を考えると、車両や運転者の状況確認に時間がかかり、運行を続けるか止めるかの判断も遅れやすくなります。
平時のうちに、非常時の動き方を具体的に決めておきましょう。
車両管理で準備しておきたい主な項目は次のとおりです。
- 車両・運転者情報を最新に保つ
- 車庫・主要ルート・退避先の災害リスクを確認する
- 重要業務と、優先して使う車両を決める
- 運行停止・車両退避・再開の基準を決める
- 代替車両・運転者・拠点・経路を決める
- 緊急時の責任者との連絡方法を決める
- 運転者の安否確認方法を決める
- 燃料・電源・車載備品の確保方法を決める
- 災害時に確認する情報源を決める
- 定期的な訓練と見直しを行う
以下からは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
車両・運転者情報を最新に保つ
災害時にすぐ判断できるよう、車両番号、車種、拠点、保険、点検状況などを整理しておくことが大切です。
運転者についても、氏名、連絡先、所属、運転できる車種などを確認できる状態にしましょう。共有車がある場合は、台帳上の担当者だけでなく、実際に誰が乗っているのかわかるようにしておくことも重要です。
車両の入れ替えや人事異動があったときに更新する担当者と時期も決め、古い情報が残らないよう管理してみてください。
車庫・主要ルート・退避先の災害リスクを確認する
車庫や駐車場、普段通る道路、車両を退避させる候補地について、洪水や土砂災害などの危険がないか確認しておきましょう。車庫そのものが安全でも、周辺道路が冠水したり通行止めになったりすれば、車両を動かせない場合があります。車庫だけを見るのではなく、出入口や主要な経路まで含めて確認してください。
退避先についても、何台置けるか、車高や車幅に問題がないか、災害時に実際に移動できるかまで確かめておきましょう。危険が迫っている場合は、車両より人の安全を優先してください。
重要業務と、優先して使う車両を決める
非常時にすべての業務を普段どおり続けられるとは限りません。
まず、止めにくい業務と、延期できる業務を分けておきましょう。そのうえで、優先する業務ごとに必要な車種、台数、運転者、荷物や機材を整理してみてください。
単に動かせる車両の台数を見るのではなく、優先業務を実行できる車両と人がそろっているかで判断できるようにしておきましょう。
運行停止・車両退避・再開の基準を決める
台風や豪雨、大雪など、事前に危険がわかりやすい災害では、出発を見合わせる条件や、車両を退避させる時点を決めておきましょう。地震など突然起こる災害についても、管理者と連絡が取れない場合に、運転者自身の判断で安全を優先して運行を止められるルールが必要です。
運行を再開するときは、道路が通れるか、車両に異常がないか、ドライバーが運転できる状態か、訪問先や配送先が受け入れ可能かを確認しましょう。
浸水した車両など、安全を確認できない車両は自己判断で動かさず、販売店や整備工場へ相談してください。
代替車両・運転者・拠点・経路を決める
普段の車両や拠点、道路を使えなくなった場合に備え、代わりとなる手段を決めておきましょう。
たとえば、他拠点の社有車、レンタカー、協力会社の車両、応援できる運転者、別の保管拠点、迂回できる道路などが考えられます。
代替車両は台数だけでなく、積載量や必要な装備まで確認してください。
通常の拠点と同時に被災しにくい場所を候補にするなど、代わりの手段まで使えなくなる状況も考えておきましょう。
緊急時の責任者との連絡方法を決める
非常時に混乱しないよう、誰が情報を集め、誰が運行の継続や停止を判断し、誰が運転者へ連絡をするのかを決めておきましょう。責任者と連絡が取れない場合に備え、代わりに判断する担当者も必要です。
運休や遅延、経路変更が発生した際に、関係部署や取引先へ誰が連絡するのかも決めておくと動きやすくなります。
電話がつながらない場合も考え、SMSや社内チャットなど複数の連絡手段を用意しておきましょう。
走行中の運転者には返信を急がせず、安全な場所へ停車してから連絡するルールも共有してください。
運転者の安否確認方法を決める
外出中の運転者は管理拠点から離れているため、災害時に誰が、どの方法で安否を確認するのか決めておく必要があります。
安否確認で確かめたい内容は次のとおりです。
- 本人にけがや体調不良がないか
- 現在いる場所は安全か
- 車両に損傷や浸水がないか
- 避難する必要がないか
- 運転を続けられる状態か
- 連絡が取れない場合に次は誰へ連絡するか
まず本人の安全を確認し、その後に車両や運行の状況を確認しましょう。
電話がつながらない場合に備え、SMSや社内チャットなど複数の連絡手段を決めておくことも大切です。一定時間連絡が取れない場合に、誰へ報告し、次に誰へ確認するかまで整理しておきましょう。
車両管理システムで位置情報を確認できる場合は、最後に確認された車両の場所や時刻も状況判断の材料になります。ただし、車両の位置がわかっても、運転者本人の安全まで確認できたとは限りません。本人や関係者への連絡も続けてください。
私たち株式会社キャリオットが提供する「Cariot(キャリオット)」では、車両の現在地をリアルタイムで確認できます。外出中の運転者とすぐに連絡が取れない場合も、車両の場所を把握する手がかりになります。
位置情報は通信環境などの影響を受けるため、電話やSMSなど別の連絡手段と組み合わせて、ぜひシステムを活用し確認に役立ててください。
4.BCP対策はルールを決めるだけでは不十分!車両情報をすぐ確認できる管理体制が必要

非常時の対応を決めていても、車両や運転者の状況がわからなければ、運行を止めるか再開するか、代替車両を手配するかをすぐに判断できません。
特に、車両情報が紙の台帳や電話、Excelなどに分かれていると、確認に時間がかかります。
平時から車両の現在地、運転者、稼働状況、点検状況などをまとめ、必要な担当者がすぐ確認できる状態にしておきましょう。
また、災害時は通信できなくなる場合もあります。
緊急連絡先や最低限必要な車両情報については、通信障害が起きた場合にも確認できるよう備えておくことが大切です。
5.非常時にも判断しやすい車両管理へ!Cariotで必要な情報を一元化しよう

Cariotでは、車両の現在地や車両・ドライバー情報、走行記録などをまとめて管理できます。車両番号や保険情報、点検履歴なども一元管理できるため、複数の拠点や部署で必要な情報を確認しやすい仕組みです。
平時から車両の所在や利用状況を把握できる体制を整えておけば、災害時にも運行を止めるか再開するか、代替車両を手配するかといった判断を進めやすくなります。
CariotはBCPのルールそのものに代わるものではありませんが、非常時の判断に必要な車両情報を日頃から整理していただけるものです。
運転者の安否確認や運行判断のルールとあわせて、車両情報を確認しやすい管理体制を整えたい場合は、ぜひCariotをご検討ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからもCariotは、より便利に使っていただくための機能の開発を進めてまいります。
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