営業車にドライブレコーダーを導入する4つのメリット・デメリット

2019.09.03車両管理ニュース
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こんにちは、Cariot(キャリオット)編集部です。

お盆休み真っ只中、茨城県の常磐自動車道で起きた「あおり運転殴打事件」。連日テレビでも大きく報道されるなど、今やあおり運転をはじめとする危険運転は社会問題となっています。
そんななか、暴行の一部始終を記録していたドライブレコーダーにも注目が集まっていますね。

万一のトラブルに備え、個人のクルマはもちろん、営業車への導入を進めている企業様も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ドライブレコーダーの主な機能紹介とともに、営業車にドライブレコーダーを導入する際のメリット、デメリットを併せてご紹介します。
 
 
【目次】
1.ドライブレコーダー、需要増加の背景
 1-1.ドライブレコーダーの国内出荷台数は2年で約2.5倍
 1-2.「妨害を目的とする運転」の取り締まり強化で摘発が1.8倍に
 1-3.あおり運転、厳罰化検討へ

2.営業車両にドライブレコーダーを入れるデメリット
 2-1.社員からの反対
 2-2.費用がかかる
 2-3.最初の取り付けが手間
 2-4.メンテナンスが必要

3.営業車両にドライブレコーダーを入れるメリット
 3-1.事故の削減対策
 3-2.被害者になった際の証拠として
 3-3.被疑者にならないように注意できる
 3-4.さまざまな安心材料が万が一の保険に
 
 

1.ドライブレコーダー、需要増加の背景

あおり運転をはじめ、当て逃げや交通事故など、運転中のさまざまなリスクから身を守るために有効となるドライブレコーダー。車載カメラが記録した映像は、万一の際の有用な証拠となり、今や逮捕の決め手となることもあるほどです。
ドライブレコーダーの主な機能については、よろしければ以下の記事をご覧ください。

営業車のドライブレコーダーによる管理範囲|機能や設置による効果について紹介
 

1-1.ドライブレコーダーの国内出荷台数は2年で約2.5倍

一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)および一般社団法人ドライブレコーダー協議会 (JDRC)がまとめたドライブレコーダーの国内出荷実績の統計によると、下図のとおり2016年に145万台であったものが、2年後の2018年には約2.5倍の367万台に。
さらに今年度は第一四半期(2019年4月〜6月)時点で108万台が出荷されており、このままのペースでいけば2018年を上回ることが予想されます。



※ 一般社団法人 ドライブレコーダー協議会「ドライブレコーダー統計」を元に作成

1-2.「妨害を目的とする運転」の取り締まり強化で摘発が1.8倍に

上記のように、年々車両へのドライブレコーダーの導入が進んでいますが、警察側では
あおり運転など悪質な運転に対する取り締まりが強化されています。

警察庁は2018年1月、全国の公安委員会に「あおり運転等の悪質・危険な運転に対する厳正な対処」について通達。そのなかで、道路交通法における車間距離保持義務違反、急ブレーキ禁止違反、進路変更禁止違反などを「妨害を目的とする運転」とし、積極的な取り締まりや交通指導の推進を指示しました。

その結果、2018年の車間距離保持義務違反の取り締まり件数が急増。2017年に7133件だったものが、1.8倍の1万3025件に上っています。

1-3.あおり運転、厳罰化検討へ

なお、上記の通り摘発件数は増加しているものの、残念ながらあおり運転自体が減少する兆しは見えず、依然社会問題となっているのが現状です。

今回のあおり運転殴打事件を受け、自民党は厳罰化を視野に対応策の検討を開始するという新たな動きがありました。8月末から党交通安全対策特別委員会で議論を始め、早ければ秋に想定される臨時国会での道路交通法や刑法などの改正、新規立法などの法整備を目指すようです。

現行法ではあおり運転自体を罰する規定がなく、車間距離保持義務違反の場合、罰則は3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金にとどまっています。重大事故を抑止する上では厳罰化など早急な対策が必要と判断したようです。

 

2.営業車両にドライブレコーダーを入れるデメリット

上記の通り、あおり運転の多発化・悪質化などに伴い、ドライブレコーダーの需要も年々高まっているという背景をみてきました。

今は未導入であっても、これを機に導入を検討したい、と考えるようになっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ドライブレコーダーに限らず、新たな製品の導入にあたっては、メリットとデメリットを考えておく必要があります。企業の場合には購入数が大量になることもあり、製品の性能やサービス内容を事前に把握し、検討を行いたいところです。

それでは、まずドライブレコーダーを導入することの主なデメリット、リスクからお伝えしていきたいと思います。

(1)社員からの反対

営業車へドライブレコーダーを設置する場合、企業としては事故抑止などの目的が多いと考えられます。しかし、社員側からすると、監視目的となる可能性もあるとして反対の声があがることもあるようです。クルマを運転する社員にとっては、過度な業務の監視、管理がおこなわれることになるのではないかといった懸念となるのかもしれません。

(2)費用がかかる

複数の営業車を使用されている企業の場合、各車両にドライブレコーダーを取り付けるとなると、その費用もかさんできます。そのため、一度に購入に踏み切れないといった声も聞かれます。
ちなみに、ドライブレコーダーは現在さまざまなタイプが販売されていますが、主なものは以下となります。

◆ドライブレコーダーの主なタイプ
・進行方向を写す「前方位置カメラ」タイプ
・進行方向と後方を写す「前後方2カメラ」タイプ
・球形で前方から車内まで写す「360度カメラ」タイプ

気になる価格帯ですが、タイプ・性能などによりに幅があるものの、1台あたり1万5千円前後〜となります。
トラブル時に幅広い角度から映像を記録できると最近人気が高まっている「360度カメラ」タイプは、約3万円〜のようです。

企業で一括導入する場合には、契約によっては取り付け費込みとなるケースもありますが、
購入先によっては、本体価格だけでなく1台につき1万円前後の工賃が別途発生することもあるので考慮しておかなくてはなりません。

(3)最初の取り付けが手間

ドライブレコーダーのタイプによっては、車載コンピュータへの取り付けやヒューズ電源からの電源確保など取り付けの手間がかかるものもあります。
作業には専門知識が必要となるため、取り付け工事は専門の業者に依頼する必要がでてきます。また、万一取り外しとなった際にも同様に工事が発生します。

(4)メンテナンスが必要

運転中、基本的に作動させることになるドライブレコーダー。中でも、動画記録のためのSDカードは定期的なメンテナンスが推奨されているのはご存じでしょうか。安定的な動作のため、月に1度ほどのフォーマットが必要とされています。

また、ドライブレコーダー本体も電化製品である以上、寿命があります。使用する環境にもよりますが、ルート配送やバス・タクシーなど毎日長時間ドライブレコーダーを使用する場合、寿命は短くなる傾向に。一概に言うことはできませんが、メーカー保証は1年から3年の間となっていることが多いため、寿命の目安としては3年と認識しておくのがよいかもしれません。

 

3.営業車両にドライブレコーダーを入れるメリット

上記のように、ドライブレコーダー導入に際しての主なデメリットをまずご紹介しました。
このようなリスクとなり得る情報も事前に把握しておくことと、客観的な判断に繋がるでしょう。

次に、ドライブレコーダーを入れるメリットについて以下にご紹介します。ここ最近、もっとも注目を集めている自動車用製品であることから、皆さまがご存じの事項も多いのではないでしょうか。

(1)事故の削減対策

ドライブレコーダーはトラブルやアクシデント時以外にも、安全運転のために活用することができます。

ドライバーが記録された動画を見ることで、自身の運転を客観的に見返すことができ、「ヒヤリハット」などの事故を起こしかねない運転特性に気づく確率は上がるでしょう。
企業としては、交通事故時やヒヤリハット時の映像を基にして交通安全教育を行うことも可能です。普段は自覚がなくても、実際の映像を見ることで、新人ドライバーはもちろん、ベテランドライバーも安全運転への意識を高めることができるでしょう。

(2)被害者になった際の証拠として

万一交通事故が起きてしまった場合、通常は当事者の記憶や目撃者の証言などによって過失の割合を決定します。被害者となった際、被疑者との意見が食い違ったりすると、事故処理に時間がかかり、業務に支障をきたしてしまうというケースも多々あります。ドライブレコーダーを導入していれば、“動かぬ証拠”により事故原因や経緯などが確実にわかるため、事故処理がスムーズになるでしょう。

また、ドライブレコーダーの映像があることで、相手から一方的で理不尽な要求をされるリスクも下がります。企業としては、示談交渉時にも有効となるメリットもあります。

(3)被疑者にならないように注意できる

日々クルマを運転していると、トラブルなどに巻き込まれる可能性はゼロではありません。自分に非はなくとも、相手の対応によっては不利な立場に追い込まれてしまうこともあるかもしれません。

また、一瞬の気の緩みから、追突事故が発生してしまうといったことも考えられます。ドライブレコーダーが取り付けられていることで、そうした被疑者となってしまうリスクを未然に防ぐ抑止効果が期待できます。

ドライブレコーダーが運転を常に記録していると意識することで、ドライバーは常に緊張感をもち、細心の注意を払った運転をすることができるようになります。

(4)さまざまな安心材料が万が一の保険に

上記のように、ドライブレコーダーは動画を記録するだけでなく、さまざまな面でメリットがあることをお伝えしてきました。
今、ドライブレコーダーが人気となっているのは、その状況再現性、証拠能力の高さといった物理的な点なく、心理的にも安心材料としての面が大きいことがあげられるのではないでしょうか。

企業としては、ドライブレコーダーの導入によりクルマの状況や危険運転などを即座にキャッチアップできるようになり、ドライバーにとっては自身の運転や周囲への注意力が向上といった効果も期待できます。

近年の交通状況やトラブル事例などからあらゆる“万が一”を考えた際、今やドライブレコーダーは頼れる保険のような存在となってきているのかもしれませんね。
 
 

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