テレマティクスとは?車両管理の未来を変えるサービス

Cariotを活用した車両管理完全ガイド

「車両管理とは」という基礎知識から社用車事故を防ぐ安全運転のポイントまでを解説しています。これから車両管理をはじめる方や、もっと効率的な管理体制を整えたいご担当者におすすめの資料です。

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※当記事は2023年7月19日に改定されています。

こんにちは。Cariot(キャリオット)ブログ編集部です。

インターネットの発達により、さまざまなモノをインターネットでつなげる「IoT(Internet of Things)」が広がりつつあります。それは「自動車」の分野においてもいえることです。
移動する車両に通信機能を備えた機器を搭載して、各種情報を送受信するシステムを利用した「テレマティクス」サービスが登場しています。

今回は、この「テレマティクス」について詳しくご紹介するとともに、「テレマティクス」を活用した車両管理や保険サービスなどについて解説します。

 

1.テレマティクスとは「車への情報提供サービス」


「テレマティクス(telematics)」とは、「車両に搭載したカーナビやGPS機能を搭載した機器を、通信システムを利用してインターネットに接続し、さまざまな情報を管理したり、関連サービスを提供すること」を指します。
このテレマティクスは、通信(Telecommunication)と情報科学(Informatics)を指す言葉です。その代表例としては、カーナビをイメージしていただければ分かりやすいでしょう。
カーナビには通信機能が備わっているため、天候情報や渋滞情報などをリアルタイムで取得することができるのです。最近では、遠隔操作によるドアロックや、スマホでの停車場所の確認、事故が起きた場合の緊急車両の要請など、テレマティクスによるサービスが日々充実してきています。

 

2.テレマティクスでできること

テレマティクスサービスにより、より車両を快適に使うための選択肢がたくさん生まれます。その一例としては、以下のような点が挙げられるでしょう。

<テレマティクスでできることの例>

  • 車両の管理
  • 渋滞の予測
  • 運転データの記録
  • リアルタイムな車両位置の把握
  • 最適なルート予測

など

例えば、カーナビで目的地に向かう場合、目的地までのルートの道路状況は日々異なります。場合によっては工事中で通行止めになっていたり、渋滞が発生していたりするかもしれません。

テレマティクスを使うと、道路に関するさまざまな情報を取得できるため、通行止めの道路や渋滞を自動で回避するなど、快適に目的地へ向かうことができるのです。

新しく道路ができた場合、マップを自動更新することも可能なので、常に最適なルートを検索して正確な到着時間を知らせてくれます。また、車両の位置情報やドライバーの運転状況(急発進、急ブレーキなどの危険運転はないか)をチェックできるものも多いため、より効率的に車両管理を行うこともできるのです。
 

3.テレマティクスによる車両管理のメリット

テレマティクスを使って車両を管理することのメリットとしては、まず「作業の手間とミスを削減できる」という点が挙げられるでしょう。どのようなルートが最適かをドライバーに伝えることもできますし、車両の管理者は「それぞれの車がどこで何をしているか」を一括管理することもできます。そのため、車両管理の手間を大幅に削減することができるでしょう。

また、渋滞情報や天候情報に基づいて「最適なルート」で走行できるようになれば、燃費の改善も期待できます。急発進や急ブレーキといった危険運転を察知することも可能なので、ドライバーへの安全運転に対する注意喚起を行えるのは大きなメリットといえるでしょう。

 

4.新しい自動車保険の形を生み出しているテレマティクス

近年は、テレマティクスで記録したデータに基づき、保険料を算定する「テレマティクス保険」という自動車保険も生み出されています。このテレマティクス保険では、「運転日時」「運転距離」「急発進・急ブレーキ」「速度超過」などのデータを基に保険料が算出されます。保険料の算出方法は、PAYD(走行距離連動型)とPHYD(運転行動連動型)に分かれており、リスクに応じた詳細な保険料設定が行われるという仕組みです。

PAYD(走行距離連動型)の場合、走行距離が長いケースのほうが保険料アップとなります。一方のPHYD(運転行動連動型)は、急発進・急ブレーキといった危険運転が多いと保険料がアップします。そのため、安全運転の促進や事故の減少効果があるとして注目されています。

テレマティクス保険は海外発祥の保険で、米国の保険会社「Progressive」社が1992年から研究に着手したのが始まりとされています。1937年に創業された「Progressive」社は、1992年からテレマティクス保険の研究や実証実験に着手し、新しい自動車保険のモデルを作ってきたそうです。
「Progressive」社 は、1990年代後半から2000年代前半に「Autograph」という商品の開発を行い、1200個のデバイスを使用した実験をテキサス州で実施しました。この実験で、「走行距離」「速度」「走行の時間帯」といったデータを取得・分析したところ、走行距離と交通事故のリスクに相関関係があることが明らかになったのです。
つまり、「走行距離が長くなるほど交通事故の確率も高くなる」ということです。そのため、先ほどご紹介したPAYD型(走行距離連動型)においては、走行距離が短いほど保険料も安くなっています。

 

5.テレマティクスサービス 車両動態管理クラウドCariot


当サイトが提供するテレマティクスサービス「車両動態管理クラウドCariot」は、リアルタイムに車両から取得する位置情報を活用し、「今どこ?」や「いつ到着?」といった電話連絡やアナログな確認作業を削減し、業務の効率化へとつなげます。
車両状況は社内の管理者だけでなく、取引先などにも共有することが可能で、URLの共有だけで、社内でも社外でもログイン不要で車両の位置や到着予定時間をカンタン共有できます。

問い合わせ工数を削減し、ドライバー・管理者・荷物や車両を待つ人がつながったスムーズなリアルタイム性を実現します。

車両の走行履歴や滞在時間などのデータは自動で取得し保存します。
蓄積された正確なデータから自動で日報作成が可能です。これらにより、運転以外の業務を削減できます。

 

6.テレマティクスの今後の発展

インターネットの普及と通信技術の進化に伴い、今後さらにテレマティクスも進化していくことが予想されます。ここ数年の間でも、IoTによってさまざまなモノの利便性が高まりました。それは自動車も例外ではありません。

現在、車両の運用状況の見える化、管理業務の効率化、コストの削減、安全性の向上など、さまざまな面で「効率化」が推進されています。急速なIT化が進んでいる時代背景を考えると、ドライバーと管理者の双方が効率的に業務を行える「車両動態管理システム」は、さらなる進化を遂げていくことでしょう。
 

7.まとめ

より快適に車両を運転し、より効率的に車両を管理するためにも、テレマティクスによる車両管理は必要不可欠な時代になりました。

また、保険分野においてもテレマティクスが活かされていることがおわかりいただけたかと思います。IoTによってさまざまなモノが進歩を続けている現代、テレマティクスによる車両管理システムの進化には今後も目が離せません。
 
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからもCariotは、より便利に使っていただくための機能の開発を進めてまいります。
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※2021.07.14 改訂
※2023.07.19 改訂

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