第1回物流DXセミナー 〜今まさに求められる物流業務のDXに向けて〜
こんにちは。Cariot(キャリオット)ブログ編集部です。
今回は、2020年6月23日に、株式会社パスコ様、ラクスル株式会社様と開催いたしましたオンラインセミナーのレポートをさせていただきます。
今回のセミナーでは、「今まさに求められる物流業務のDXに向けて」をテーマに、物流業務の最適化につながる取り組みとして注目されている「物流のDX(デジタル・トランスフォーメーション) 」に関する内容をご紹介しました。
主なカバー領域の異なる各社のサービスの特徴をはじめ、DXを進めることで業務効率を改善する取り組みについてもご紹介しました。
当日ご参加いただけなかった方や、ご参加いただいた方にも改めてセミナーの内容をご紹介します。
今後もセミナーの実施を予定していますので、本記事が参考になれば幸いです。
【目次】
1.はじめに
1-1.DX(デジタル・トランスフォーメーション)について
1-2.物流業界向けサービスカオスマップ2020
2.第1部【パスコ】パスコが見据える次世代TMS
2-1.パスコが提供するTMSについて
2-2.次世代TTMSの取り組みについて
3.第2部【ハコベル】運送のマッチングからネットワーク型TMSへ ハコベルの活用
3-1.自社DXのプロセスと成果
3-2.ネットワーク型TMSとしての取り組み
4.第3部 【Cariot】動態管理から始めるルートの最適化への道のり
4-1.Cariotを利用される方々のお困りごと
4-2.Dからはじめる物流改善PDCA
1.はじめに
セミナー冒頭では、今回のセミナーのキーワードである「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」について、そして物流領域に関連する各社のサービスに関して、カオスマップを使ってご紹介いたしました。
■登壇者:株式会社フレクトCariot事業部 マーケティング部長 村上 正大
1-1.DX(デジタル・トランスフォーメーション)について
運送業界で使われている「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」は、技術的な意味合いではなく、『企業の在り方や働く人たちの働き方を変化する』と解釈されており、その変化は3つの段階に分けられます。
下記の図の「3rd Phase」 をデジタル・トランスフォーメーションと定義します。
1-2.物流業界向けサービスカオスマップ2020
このように数多(あまた)の会社が、物流領域に関連した、サービスを展開されています。
一言で「物流領域のデジタル化」といっても、各サービスの位置関係や得意領域や狙いなどを理解し、使い分けることもポイントとなります。
2.第1部【パスコ】パスコが見据える次世代TMS
空間情報技術でさまざまな社会課題を解決するパスコ。
その中で、古くは1990年から物流業界への関わりが始まり、2003年から Transport Management System(TMS)の提供も開始しています。そんな同社のこれまでの取り組みと、今後の展望について、ご紹介いただきました。
■登壇者:株式会社パスコ システム事業部
営業統括部長 井手 修平 氏
2-1.パスコが提供するTMSについて
パスコが提供するTMSの領域に関しての全体像、そして特に今回の講演の中心となる、パスコが提供する配車管理システム「LogiSTAR」に関して、これまでの精度・操作性・配送効率・業務改善といった、あらゆる課題へのアプローチについてご紹介いただきました。
2-2.次世代TMSの取り組みについて
さらには、昨今のお客さまのニーズとして、より物流の領域全体への対応が求められており、サプライチェーンマネジメント(SCM)全体の最適化を考え、一気通貫型のTMSの構築に向けた取り組みについてもご紹介いただきました。
3.第2部【ハコベル】運送のマッチングからネットワーク型TMSへ ハコベルの活用
「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」をビジョンに掲げる同社の提供するサービスの中で、“物流の「次」を発明する”というミッションの元、事業を展開されているハコベル 。
自社の輸配送業務プロセスをDXする過程で進化させた「ハコベル カーゴ」、そして昨年からスタートした「ハコベル コネクト」を中心に同社の展望についてをご紹介いただきました。
■登壇者:ラクスル株式会社 ハコベル事業本部
ソリューション推進部 部長 鈴木 裕之 氏
3-1.自社DXのプロセスと成果
元々はオンラインを利用した、貨物利用運送事業として、軽貨物のマッチングから物流領域への事業展開が開始した同社。
自社の輸配送業務プロセスを「ハコベル コネクト」を開発しながら、デジタル化しD Xを進めました。その過程や工数削減効果などをご紹介いただきました。
3-2.ネットワーク型TMSとしての取り組み
自社の業務プロセス改善とともに開発を進めてきた「ハコベル コネクト」を、ネットワーク型TMSとして、顧客の自社システムとして利用頂けるように、サービスを拡張。さらにDX推進チームを組成し、荷主顧客のDX戦略支援を行っている現状などをご紹介いただきました。
4.第3部【Cariot】動態管理から始めるルートの最適化への道のり
BtoC向けWebアプリケーション開発からスタートし、現在は、Salesforceを中心としたマルチクラウド上でのIoT/Mobility/AI関連のサービス開発を通じ、顧客・社会課題を解決してきた弊社。初の自社サービスとして、2016年より事業展開し、物流業界の生産性向上への貢献を目指す「Cariot(キャリオット)」とその将来像をご紹介しました。
■登壇者:株式会社フレクト 執行役員
Cariot事業部 事業部長 大槻 真嗣
4-1.Cariotを利用される方々のお困りごと
主に荷主企業様にご活用いただくケースが多いCariot。自社車両の他、協力運送会社様、さらにその先の運送会社様など多くの階層構造になっている中で、デジタル化が進んでおらず、煩雑なやりとりが発生してしまう。また、データ化、一元管理できていないことにより発生するさまざまなお困りごとに対して、Cariotの機能を活用し、いかに解決につなげるかといった実例をご紹介させていただきました。
4-2.Dからはじめる物流改善PDCA
まず、日々の業務のデータ化を実行(Do)することで、例えばそもそも計画に無理があった、など実態の見える化が改善への第一歩。またカスタマーサクセスチームがしっかりと伴走をさせていただくことで、お客さまが潜在的に感じている課題への打ち手などをお伺いしながら、課題解決への打ち手の構築につなげるといったPDCAサイクルに関してご紹介をさせていただきました。
以上、今回のセミナーレポートとなります。
当日は150名様を超える多くの方にご参加いただき、セミナー中にもたくさんのご質問もいただきました。
あいにく時間の関係で全てのご質問にはお答えができませんでしたが、ご参加いただきました皆さまには、後日テキストにて回答をお送りいたしました。
DXを推進し、業務効率を向上させることで、社会から求められる「インフラとしての物流」への期待と責任に応えるべく、Cariotも引き続きより良いサービスのご提供に努めます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからもCariotは、より便利に使っていただくための機能の開発を進めてまいります。
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