サービスマンの⾏動分析から⽣産性向上に取り組む導⼊事例
今まで⾒えなかった移動時間の課題が浮き彫りに。各担当者の⾏動を実際の⾛⾏データを元に把握できるようになり、各担当者の業務計画を⾒直すことによって、業務の効率化に成功した。残業時間を減らすこと、そして売り上げの最⼤化を⽬指していく。
-
1導入前の課題サービスマンの⻑い労働時間の真因を特定したい
-
2導入の決め手Cariotは導⼊して終わりではなく、導⼊してからがスタート、と感じられた
-
3成果作業よりも移動に時間を費やしていることが分かり、担当エリアの⾒直しに成功
-
4今後の展望早く仕事を終わらせて安全に帰宅。社員が誇れるような会社づくりにCariotを活⽤したい
サービスマンの⻑い労働時間の真因を特定したい
中部⽇化サービス株式会社は、暮らしに⽋かせないインフラのひとつ、「⽔」に関わる設備を専⾨的に取り扱っています。創業以来、事業の中核にあるのは浄化槽の保守点検。
浄化槽による汚⽔処理が正しく⾏われることは、快適で健康的な⽣活には⽋かせません。
この業務に最前線で取り組んでいるのが、サービスカーで⼀般住宅やオフィスビルを訪問して作業を⾏うサービスマンです。
「きれいで安⼼できる⽔」をより多くの⼈々に届けるためには、より効率的な作業と移動が求められます。業務の効率化を実現するために、当社はCariotの導⼊に踏み切りました。
私たちの⼀番の課題は労働時間の短縮でした。現場社員からヒアリングすると、事務作業の時間が⻑いことが課題だという話があり、それを短縮するために様々な⼿を打ってきましたが、それでも効率が上がっているようには感じませんでした。その⼀⽅で、現場の状況は外出してしまうと分かりません。現場の作業時間と移動時間、それぞれに課題があるのではないかということで、その解決策となるツールを探していました。
Cariotは導⼊して終わりではなく、導⼊してからがスタート、と感じられた
Cariotの営業担当の⽅と対話を重ねていくなかで、Cariotは危険運転だけでなく、ドライバーの⾏動パターンも探知できる、ということを教えていただきました。その他にも、アイドリング、駐⾞に伴う時間、その他にも様々な項⽬を可視化ができます。社員の⾏動分析もできるという点は導⼊にあたって⾮常に⼤きなポイントでした。「この場所に⾞がよく⽌まっています」と、ご提案いただけて⾮常に助かりました。
もうひとつ教えていただいたのは、⽇々の⾏動をチェックするのではなく、⼀定期間のデータを蓄積し、傾向を分析したほうがいいということです。当初は毎⽇チェックするのは⼤変だなという印象がありましたが、1ヶ⽉というスパンをご提案いただいたのは新しい発⾒でした。
最初はこちらでいろいろと提案して、その答えをもらうイメージで正直いました。いろいろな業者さんとお付き合いしていても、こちらが問題を投げかけて提案をもらうという形でしたが、Cariot の担当者からこんなことはどうですか?あんなことはどうですか?と、提案をもらえたということが⾮常にこちらとしては助かりました。⼀緒にやっていくなかで、「導⼊しておしまい」ではなくて、「導⼊してからスタート」という感じがしたので、そこはお付き合いさせていただくようになってよかったなと思います。
Cariotは導⼊して終わりではなく、導⼊してからがスタート。
当社は以前、ドライブレコーダーを⼀⻫導⼊したときにうまく運⽤できなかったという経験があり、今回はCariotを最初からすべての⾞に導⼊しませんでした。
今思えば、最初から全台数に⼊れておいたほうがよかったかもしれません。全台数を導⼊することで、早く課題に気づくことができて、対応できたと思います。
作業よりも移動に時間を費やしていることが分かり、担当エリアの⾒直しに成功
当社は運送業ではないため、移動することでは利益が出ません。現場で作業してはじめて利益が出るため、意外と1 ⽇の労働時間の中で移動時間が多い社員が少なくないことが⾒えてきました。現場での作業よりも移動に時間を費やしているということが分かり、各担当者の担当エリアを⾒直すことができました。
社員が朝何時に家を出て現場に向かっているのかもまったく分からず、事務所に帰ってくる時間もなかなか読めない。現場に直⾏して、⼣⽅頃に戻ってくるという⼤枠の中での細かい動きが掴めなかったのですが、各担当者の⾏動をリアルタイムで把握できるようになりました。データを⾒ていると、効率よく⾏動している⼈は出勤時間が規則正しい、担当エリアを細かく分割して1ヶ⽉の予定を組んでいるなど、動きの⽐較やモデルケースを掴むことができています。
⼯夫していることに関しては、移動時間を極⼒短くすることを⼼がけています。作業時間は必要な⼯程に伴ってどうしても短縮できないため、移動時間がもっとも削りやすい部分です。
具体的には、1軒⽬のお客様には⾃宅から直⾏しますが、最初は会社から近い地域には⾏かず、⼀番遠い所にスタート地点を置いています。最終的に会社に帰社するので、なるべく同じところを何往復もしないよう、スタート地点から⼀直線にゴールである会社に徐々に近づいていけるスケジュールを組むようにしています。
ただ、どうしてもお客様の都合上、⽇時指定をご希望される⽅もいらっしゃいます。その場合、⽉初めにあらかじめアポイントを取らせていただきます。そうすると、その⽅を基準に他のお客様の予定を組むことができるので、⽉末までにスムーズに訪問することが可能になります。
早く仕事を終わらせて安全に帰宅。社員が誇れるような会社づくりにCariotを活⽤したい
最終的に考えているのは、すべての社員がより早く仕事を終わらせて、安全に家に帰れるということです。残業時間が60 時間を超えている社員も若⼲名いるため、すべての社員が60 時間を超えないということを指標にしたいと考えます。今は⾏動分析を中⼼にCariot を使っていますが、交通安全に⼒を注いでいる当社としては、交通事故を起こさない⽂化づくりに活⽤できればと思っています。
労働時間が減ることによって、社員のモチベーションが変わってくるはずだと期待しています。当社としては社員が誇れるような会社になりたいということをひとつの⽬標にしているので、そういった社員が⼀⼈でも増えて、⾃分の周囲に、⾃慢したいと思ってもらえるような会社にしたい。それを実現できた時が、Cariotを含む様々な取り組みを実施してよかったなともっとも実感できる瞬間なのでしょうね。