Cariotのコネクテッドなブログ

ここまで進化した イマドキのマップアプリ

「地図」という言葉はWebサイトの検索語の上位に常時ランクインしているほど私たちの暮らしに馴染んでいますが、
アナログからデジタルへの流れの中で、これほど見事な変換を遂げたものは他にあまり無いと私は思います。

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【昔は地図を読めなければ地図が使えなかった】

1990年代前半までの、いわゆる紙地図の時代には、地図を使いこなすためには、地図を読む力が必要でした。現在地と目的地が地図上でどこにあたるのかを読解することができなければ、地図を使えなかったのです。

 

その後、カーナビが登場して、現在地と目的地がわかるようになり、さらにGoogleマップが登場して地図を使う敷居が大きく下がったのですが、カーナビはクルマで、Googleマップはパソコンで使うため、それらを所有する人だけが恩恵を受けていたに過ぎません。

 

対するスマホは普及数が桁違いに大きく、その「マップアプリ」が与える影響は日本人の「地図」の使い方をすっかり塗り替えてしまうほどです。

では、どんな風に塗り替えてしまったのでしょうか

 

【イマドキのマップアプリ】
(1)地図を「読んで」いるのは少数派に
マップアプリを立ち上げて最初に検索窓で目的地を探すという人が多くなりました。地図を「読む」前に検索結果が地図に表示され、「ここへ行く」ボタンを押せば、経路を案内してくれます。スマホのマップをじっくり読んでいる人は、もはや「地図好き」くらいになってしまいました。

 

(2)上が北ではない
社会科の授業で「北が上」と教えられた私たちですが、マップアプリにはもう当てはまりません。進行方向を上に表示する人の方が多いようです。これからの若い世代には「北上」や「南下」という表現の語源が、「ダイヤルする」と同様にわからなくなっていくのかもしれません。

 

(3)聞けば道案内をしてくれる
自然語の音声認識が発展したおかげで、「渋谷駅までの経路を教えて」などと、スマホに話しかけて質問をすれば、マップが自動的に立ち上がってくれ、道案内をしてくれます。

 

(4)移動手段も多彩
クルマ、徒歩、公共交通機関、自転車など様々な移動手段で経路を提案してくれます。マップアプリ一つあれば、鉄道乗換ソフトやカーナビソフトを個別に立ち上げる必要がなくなりました。

 

(5)自分のスケジュールを読み取って教えてくれる
スマホのカレンダーに予定を入れておくだけで、事前に行き方を検索しておかなくても、出発時間近くになると「今から出れば間に合います」と通知してくれます。

 

(6)いろいろなアプリと一体化する
マップアプリはグルメ、フィットネス、旅行、不動産、カーテレマティクス、IoT、BI、CRMなど、様々なアプリと一体化して、さらに便利にしてくれます。

 

(7)ウォッチも教えてくれる
クルマや電車で移動中に、Appleウォッチを身につけていれば、曲がる場所や乗換駅の案内をしてくれます。運転中や電車移動中にスマホを取り出さなくても目的まで快適にたどり着けます。

 

【マップアプリの普及がもたらす社会的影響】
マップアプリがここまで便利になると、私たちは目的地検索をマップアプリに頼るようになっていきます。

そのうち、マップアプリから検索できない会社、お店、医院等は、実際には存在していても「無いも同然」の扱いがなされるようになります。マップアプリというサイバー空間に存在しているものだけが、リアルの世界で存在しているかのような扱いを受けるようになるのです。

 

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これから、集客のために、マップアプリでの検索順位を競い合う時代になり、その最適化のためのサービスが賑わうことになるでしょう。

 

mori 森 亮 (Mori Toru) 氏 プロフィール
合同会社CUNEMO代表、OSGeo財団日本支部代表。Salesforce×地図の第一人者として知られる。株式会社アルプス社、米MapInfo Corporationを経て、株式会社オークニーを創業し、長きにわたり地図情報システム業界を牽引。現在は位置情報を初めとした様々な分野で事業支援を行われる一方、OSGeo財団の日本支部代表として、高品質のオープンソース地理空間ソフトウェアの支援と構築を推進している。

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