緊急時における車両位置把握の際の電話による連絡を不要にした導入事例

車両の位置をリアルタイムに追跡・把握し、異常検知時に関連部署に即時に連絡できる態勢を整備。荷物を受ける生産ライン側も慌てずに対応する事が可能になりました。

ジャストインタイムを継続させるための物流管理を行っています

愛知県にある弊社は、自動車製造用の部品を全国各地から運搬していて、その物流管理を行っています。
よく言われるジャストインタイム生産システムを採用し、工場の生産ラインは在庫を極力持たず、到着した部品からラインに供給しています。

生産性と効率化を維持し続けるため、必要なものを、必要なときに、必要な数だけといった視点でのきめ細やかな管理が必要とされています。そのため、部品の到着遅延が発生すると生産ラインは在庫数の調査を行い、どのぐらい稼働を維持できるかの確認を行います。よってトラックの到着時間の管理は非常に重要で、ここが計画から変わってしまうと影響は多大なものになってしまいます。

1導入前の課題

車両の遅延時間の情報共有に時間がかかり、生産ラインへの悪影響が大きかった

物流部門 ご担当者様

在庫を最小限しか持たない生産ラインなので、遅延時間の共有は早いほど良いのです

トラック到着の遅延が発生すると、工場側ではすぐさま在庫のチェックを行います。遅れに対しての準備に移るのです。
ただ、遅延時間の共有に時間がかかると、その準備もスムーズに進まないため、ここでも多くの無駄が発生してしまいます。こういった一連の業務をスムーズに進行させるため、到着時間を一刻も早く関係者へ伝達する必要があります。

天候不順や交通事故…。思わぬ通行止めがあるたびに冷や冷やしていました

そういった背景から、常に道路交通情報をチェックし、急な通行止めやそれによる遅延が無いか確認を日々行っています。
通行止めが発生していることが判明したら、まずやることは遅延時間の把握です。ただこれには非常に時間がかかっていました。ドライバーや物流協力会社へ確認するのに早くても30分、遅いときは2時間近くかかる場合も。
これは生産ラインへの悪影響が大きく、常日頃神経を尖らせていました。

きっかけは2018年の積雪による伊勢湾岸道の通行止め

そんなおり、2018年1月に東海地方で大雪が発生、伊勢湾岸道が完全ストップしてしまいました。部品が運ばれてこないため生産ラインでも大きな混乱が発生し、再発防止として新たな車両管理システムを急きょ検討し始めました。

これまでももちろんツールを活用して管理はしていましたが、我々の希望する“リアルタイム”に位置把握ができるものではなく、それが実現できそうなサービスを提供している何社かに確認をしてみました。

2導入の決め手

Cariotはリアルタイム性が段違い、遅延把握がすぐにできる

早速数社のサービスに目を通し、Cariotをトライ的に利用してみました。

導入の条件としては以下の2点を事前に定めていました。
・リアルタイムに車両位置が把握できること
・ドライバーの作業が発生しないこと

Cariotは3秒に1度位置情報が発信され、地図上で車がなめらかに動いているのが確認できたので問題ないと判断、導入に前向きになりました。

また、Cariotは車に専用デバイスを刺すだけで、ドライバーの操作は一切不要という部分も大きな決め手となり導入に踏み切りました。

3成果

遅延時間の把握作業がゼロになった!これは大きな効果です

導入後、執務室内に70インチほどのモニターを用意し、常に車両位置をチェックできるよう画面上にCariotを映しています。
これを常にモニタリングしながら車両の現在位置を確認し、異常時には即、遅延時間を把握、情報共有ができるようになりました。これまでドライバーや物流協力会社に対して行っていた確認作業が不要になり、即情報が共有されることにより生産ラインでの対応もスムーズになりました。

計画と実績の差がすぐにわかる。これには非常に大きな効果を感じています。

また、遅延時間が大きく後工程での稼働に影響が出る場合は、車両を追加投入する判断ができるなど、迅速な対応が可能になりました。

目的地での出発着時間が分かるのは思わぬ効果!これは今後につながる

またCariotでは車両が拠点を出発着した時間もわかります。通常運行においても計画対実績のデータ蓄積ができるので、これは今後活用できる機能です。 このデータを元に正確な走行計画を立てることができるようになると、ドライバーに適切な労働環境を用意することが可能となり、我々が大切にしている「安全・品質」を維持したまま改善ができ、更なる効果が期待できます。

4今後の展望

通行止めなどの異常対応はクリアできた、次はさらなる品質向上に向け日々の運用に活用したい

物流は、より早く安く正確なオペレーションをすることが非常に重要です。異常対応はクリアできたので、次は実態に沿った無駄のない走行計画を立てることに取り組んでいきたいです。
荷量は毎月変化しているので、荷役時間が実態にそぐわないことが時として起こります。無理な走行計画は立てず、品質と共に安全を第一優先で今後も取り組んでいきたいと思っています。
荷量に合わせた荷役時間の把握や、コストの適正化などもやっていきたいですね。

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